2010年9月30日木曜日

アナログ電流計の内部抵抗 ... ?

ジャンク屋で、はたまたアナログメーターを3つも仕入れてきました。 
これで合計4個です。
その4個の内訳は、
『 フルスケール1mA 』 が 2個
『 フルスケール110uA 』 が 1個
『 フルスケール50uA 』 が 1個
そのうち1個(110uA)は、可変電圧電源の電圧計として使っていますので残りは3個です。

『 最近はテスターなどもデジタル化され 』 と、いまさら書けないほどこの世はデジタルそのもの
になっています。 そんななかで、このようなアナログ式のメーターを手に取ると
まるで日焼けして黄色くなった古書を手にとっているような独特な気分になります。

このようなアナログの電流計の構造は、メーターの針の根元に電磁石のコイルが付いていて
電流の流れる大きさによって電磁石が磁力を出すので、機械構造的に磁力が大きいほど
針が右に振れる仕組みを作っておきさえすれば、電流の加減に応じて針が左右に触れるという
わけです。

それに対して、デジタルの場合は、(あまり詳しくないのですが)1、2、3...9 0 という
整数を表示できる何桁かの表示板があって、その整数を表示する表示板をマイコン(集積回路)で
コンピューター処理して表示する仕組みになっているのだと思います。

簡単に言ってしまえば、こんなことがいえないでしょうか?

アナログメーター

    物理的な事象がそのまま視覚に訴えている
    一般に実感が伝わる
    ぬくもりがある
    自筆の手紙

デジタルメーター

    物理的に僕にはなにがどうなってるのかわからないが物理的な事象をいったん
    2進法のONかOFFに置き換えて頭のいい人にしかわからないプログラムによって
    数値におきかえて数字そのもので表示させる。
    実感がわかないが、結果が何アンペアですよと直接言語で表示される。
    お百姓さんの苦労がわからないがうまい米が食べれる。
    冷たい
    タイプの手紙

だから僕(たち)はアナログのメーターに特別の感情を持つのかもしれないと思うのです。

音楽を聴く場合も、LEDがちかちかするステレオで聴くよりも
アナログメーターが揺れるアンプで聴いたほうが心が落ち着くという気持ちなんじゃないかと
思います。

ところで

詩的な話はここまでにして

このジャンクのアナログメーターなんですけど

フルスケール何マイクロアンペア とかいって売られています。

つまり、このようなメーターというものはそもそも電流を測る道具なんですね。電圧でも抵抗でもなくて、 アナログテスター だって もともとは電流計があって、それに精巧な抵抗器を直結して
いろんなレベルの電圧を測れるようにしているのです。

たとえば フルスケール 1mAの電流計を ジャンク屋で買ってきたとします。

(別にジャンク屋にこだわることはないか。 貧乏性なものですみません。)

1mAの電流計を 1Vの電圧計として使うことは実に簡単なんです。

オームの法則で、1KΩ の抵抗器を直結させるだけで できあがりです。

10Vなら10KΩ   100Vなら100KΩ   5Vなら えーつと 5KΩ 

500mV なら 500Ω というふうに 割り算ができれば簡単にだれでも作れます。

ところが

1mAの電流計を ジャンク屋(すみませんジャンクが抜けません)で買ってきて、それを

1Aの電流計として使いたいという場合、このように 電流計を電圧計に変更するのじゃなくて

電流計のままで使うのだけど、測る単位を変更したいという場合は

なんとなく 一筋縄ではいかないというか

難しいというか

不可能ではないのでしょうが、  ちょっと 考え込んでしまいます。

単純に考えれば、 (一般的に 言われているのは) えーっと 、

電流計の+ - の両端子に 並列に 抵抗を入れるのですが

たとえば、 その電流計の内部抵抗が 300Ω だとします。

同じ値の300Ωの抵抗器を電流計に並列につなぐと 300Ωの抵抗を2本並列につないだ

回路とまったく同じ結果になるはずですから、

まったく同じ抵抗を2本並列につないで、一定の電流を流せば 各抵抗に流れる電流は

どちらも同じく、半分ずつの電流が流れます。

たとえば、 1Aを流せば、各抵抗器を通る電流は500mAです。

従って

内部抵抗が300Ωの1mAの電流計に300Ωの抵抗を並列に繋いでやれば

その電流計は2mAの電流計に 変身すると思います。

ただ、電流計の内部抵抗って いったいどのくらいあるんでしょうか?

ためしに、1mAの 僕がジャンク屋で買ってきた電流計を テスタ(デジタルテスタ(笑))で

測ったところ




155 Ω でした。

測っているときに 測られているアナログ君が メーターを振らしているのが

可笑しい。




また


50uA のメーターを測ってみたら 




172Ωでした。


このメーターかわいそうに、文字盤が豆腐なのに振り切れています。

逆接続すると、逆に振り切れるので、気をつけたほうがいいです。

まあ壊れはしないと思いますが。


テスターの電池の力でメーターが振れるんです。

オームを測るときは電池が使われるので...




結論


この50マイクロアンペアのメーターに172Ωの抵抗を並列に繋げば

100マイクロのメーターに変身する(一応理論的には)はずです。


でも


確信は ありません。

そもそも電流計ってそんな大きな内部抵抗あんのかと ちと考え込んでいます


また今度、レポートしたいと 思います。





    

エミッタバイパスコンデンサーによる交流増幅度の増加



20mA近く流していますし、直流電圧増幅率が4倍
hfe 150倍 の増幅回路ができました。

Vccを20Vにしてみたのは、最近作った
可変電圧電源を試してみたかった からかも






1kHzの波を入れて、コレクタに生じる電圧の波を見てみました。





0.1V 1KHzの波



コレクタに生じた 波






右が電源、中央が現在テスト中の低周波増幅回路、左がシグナルジェネレーター代わりのラジオ

大きなコンデンサは2200uFのコンデンサで、低周波増幅のVcc GND の間に入れています
これを入れないと、ぶー という雑音が かなり出ます。
僕が思うに、電源機で リップル処理を完全にしようと思わないで
ある程度80%くらい(あくまで感じですが)ぱっと簡単にリップルを取って
あとは、実際に使う機器で必要に応じてリップル処理をするのがいいのではないかと
そう思います。

感想ですが、あんまし低周波増幅を入れるメリットが無いような気がしました。
イヤホンで聴くなら、高周波増幅だけで十分です。

ところで、 上記の回路の Reに並列に
エミッタバイパスコンデンサー100uFを挿入したら どんだけ波形が変わるか
実験してみました。 びっくり  ! すごい増幅です。 

波が画面に収まらなくなりましたので、オシロの目盛りを大きくします。
目盛り1Vから5Vに変更してみたいと思います

今オシロをDCに設定してみました。中央の目印が0Vで上限が20V
目盛りひとつが5Vです。

下が、切れてしまっています。つまり、9.73Vを中心に波が上下に揺れているのですが
最高はVccの20V最低は2Vくらいのところでそれ以上は下がらなくて
仕方なく直線になっています。

Vccの電源は、なにも繋がない状態で20Vにあわせ、 この回路を繋いだら
15Vくらいまで電圧が下がります。
かなり電圧降下が大きいように思いますが?よくわかりません。

Rc575Ω(570)の抵抗の代わりにST45の一次をつないで2次に8Ωのスピーカーを
つなぐと、かすかですが音が鳴ります。









2010年9月29日水曜日

エミッタ接地増幅回路の設計法を考えてみる

もういちどエミッタ接地増幅回路の設計法を考えてみる。

設定

電源電圧 を 大きめに 20ボルト とする。
流す電流も 大きめに 20 mA とする。

電源電圧を3つに区切る
Vcc_ Vc  
Vce
Ve  

Veは1-2ボルト以上取るのが良いらしい。
今回はVcc20Vなので、大きく3V取ってみようか。

Re=3(V)/0.02(A)=150Ω

コレクタの対接地電位は、(Vcc-Ve)/2 が望ましいと言える。
17/2=8.5(V)
Vcc_Vc (Rcの電圧降下)は、 20 - 8.5 = 11.5 V
Rc = 11.5(V)/0.02(A)=575Ω

電圧増幅率は Rc/Re= 3.833 倍 が見込まれる。

電位を整理すると Vcc = 20V
            Vc = 8.5 V
            Ve = 3 V

次に、ベースに注目

Vb は Ve+0.6と決まっているので 3.6Vである。
Ib(ベース突入電流)は、hfe150 として、20mA/150=133uA
R1を流す電流はその10倍以上が必要と言われているので
15倍として、133uA × 15= 2mA
Vbが3.6VだからR2=3.6/0.002(A)=1.8KΩ
R1の電圧降下は20-3.6=16.4(V)
R1=16.4/0.002(A)=8.2KΩ



サーキットビューワーで確認したところ

まあまあ ! 近似 だと思う 。

おもしろい1石高周波増幅ラジオの実験

bbradio様の記事を参考に、2SC1815Yを使い、
チョークコイル負荷の高周波増幅ラジオを
ブレッドボードで実験してみました。
おもしろいです!

僕の実験でbbradio様の記事と変わっている点は、

バーアンテナコイルは用いずループアンテナを用いていることです。

ループアンテナは、以前実験した低周波増幅ラジオのものをそのまま転用していますが
少し違うのは、ループアンテナから直接高周波を取り出すのではなく、
ループアンテナに沿わせるように2回巻きのコイルを電磁結合させている点です。
早い話、ループアンテナ上で、10対2のトランスを作って、10側の方はバリコンと並列に繋いで
同調させ、2側の方は、出力を取り出すのに用いているということです。



2mHのチョークコイルは2.2mHを使い

2.2Mオームの抵抗は、3.3Mを使ってみたり 

2Mの抵抗器に1MのVRを直列に繋いで実験してみました。

このベースに繋ぐ抵抗を小さい値にするほど感度が抜群に増しますが、同時に分離がめちゃくちゃ悪くなり、40Kオームくらいまで小さくすると、もう中波の放送局が全部同時に聴こえて頭が可笑しくなりそうです。 「風力5晴れ金正日総書記北北西の風」のような...。

ただし、ずっと抵抗値を下げていくと、あるポイントでまったく聴こえなくなります。

聴こえなく直前が感度が最高ですが、選択度は悪いです。

どのくらい悪いかというと、NHK第一と第二が一緒に聴こえます。

3Mオームくらいにすると かなり選択度が良くなります。

3.3Mオームで分離が大変良くなり、 
今までNHKに押されて困難だったRCC中国放送1350KHz
が、はっきり聴こえるようになりました。

このRCCはゲルマや低周波増幅では受信が困難でしたが、このラジオでループの向きを
合わせたら、 ガンガンと鳴るほどではないのですが、結構な音量で聴こえます。

このベース抵抗なんですが、よほど電波が届かない地域でないなら、グーンと大きめな
抵抗値をお勧めします。

まだ試していないのですが、今度 時間があれば、このベース抵抗と各部の電流 電圧値の相関を
調べてみたいと思います。  なんメガオームまでいけるかも...。



低周波増幅ではうまく聴こえない放送局を聴くなら絶対お勧めのラジオですが

もともと強力に入棺(なんで変換能率悪いの!このIME)入感していた局(広島NHK第二)を聴くのなら

以前の低周波増幅のほうが音は良いかなと思いました。

なにしろ 電波が強いのに増幅すれば歪みますので !

まあ 実験自体が面白いわけで、 放送を聞くなら 市販ラジオを使えば済むわけで...。。




ちなみに ポリバリコンの 3個の端子なんですが どうつなぐのが良いのか

よくわからないまま、適当にやっていますが、 今 調べてみたら、中央のネジと導通がある端子が
アースだということがわかりました。

なぜが 上の写真、 まぐれですが 中央をアースに繋いでいるので その点はいいようです。

さて

上のオレンジ色 と 下の赤色の端子を 上の写真では 両方とも ループアンテナの 一方に
繋いでいるのですが、 いろいろやってみて僕が勝手に決めた方法なのですが
実験結果を 記しておきます。

やばい! 今 NHK第2放送 JOFB広島が 君が代 をやっています。
間に合わないかも...


オレンジと赤の両方を繋いだ場合

RCC1350KHZ --- 時計回りに回しきったところで入る
NHK第1放送 JOFK広島ーーー 80%まで時計回りに回したところで入る
NHK第2放送 JOFB広島ーーー15%ほど時計回りに回したところで入る

赤だけを繋いだ場合

RCC1350KHZ --- 90%まで時計回りに回したところで入る
NHK第1放送 JOFK広島ーーー 70%まで時計回りに回したところで入る
NHK第2放送 JOFB広島ーーー  放送が終了してしまい測定不能 がくっ

オレンジ だけを繋いだ場合

RCC1350KHZ --- 聴こえない
NHK第1放送 JOFK広島ーーー  どこに回しても聴こえる
NHK第2放送 JOFB広島ーーー  放送が終了してしまい測定不能 がくっ


というわけで、どうやら、赤だけを繋ぐのが正解のような気がします。
オレンジは 局発用とかなんかだろうと思います。



2010年9月27日月曜日


LM317の可変電圧電源なんですが、ブレッドボードだけでは、どうも落ち着いて使えないので
ケースに入れてみたいと思っていたのですが、結局かまぼこ板式バラック工法(汗);にフロントパネル
をつけただけのものに仕上がっちゃいました。

このようなメーターの取り付け方法は、2通りありうると思います。

1. パネルに丸い穴を開けて、メーターをすぽっと前面から差し込む方法

2. パネルに長方形の穴を開けてメーターの、表示部だけをパネルの後ろからのぞかせる。

結局、2の方法をとったのですが、1の方法にしとけばよかったと後悔しています。
2の方法は、長方形をかなり正確に穴あけをしないと、大変ぶさいくになっちゃいます。
1の方法なら、丸い穴をかなり雑に開けても不細工に見えたりしません。

結局、四角の穴を開けるのに、ドリルで四角にくりぬいて、ヤスリでギザギザを磨いたのですが
なかなか真っ直ぐにならず、ヤスリがけを繰り返しているうちに四角の穴が大きくなってしまい
結果、不細工になってしまいました。

良い経験になりました。(笑)



メーターの右側のねじの穴については
愛嬌ということで...


ボリュームの下の穴は、パイロットランプ用のLED窓ですが
まだ付けていません。



                         3端子レギュレーター周辺




                         ブリッジダイオード周辺



                  電圧調整用のボリューム と 電源スイッチ




電圧メーターと出力端子



トランスの出力は23ボルト1アンペア


2SC1815一個と2SA1015一個 で簡単にスピーカーが鳴る


こういうのを空中配線というのでしょうか。 平面配線というべきか ...!

ブレッドボードより これのほうが写真で見るとはっきりわかりますね。

1.5Mオームの抵抗器がないので仕方なく抵抗器を2個使っていますが
本来は1.5オームが一個です。
おもしろいのは、2SC1815のコレクタと2SA1015のベースがつながっていますが
結局2SC1815のコレクタに電源電圧が供給されていないという事実です。
写真の右側にぐるぐる巻きの茶色の配線がありますがぐるぐる巻きには意味はありません。
スピーカーにつながっています。
2SC1815はNPN型トランジスタで
2SA1015はPNP型トランジスタで
両者はエミッタとコレクタの機能が逆になっていますが
足の配置は左からECBとなっています。
2SA1015のコレクタとGNDの間に直接スピーカーを繋いでも鳴るのですが
ちょうど僕のおもちゃ箱(笑)にST45があったので
このトランスを使ったほうが直接スピーカーよりも2倍くらい音量が上がることがわかりました。
この状態で2SC1815のベースを指でつまむと「ガー」というかなり大きな音が出ます。
また、興味深いことに 750Kオームの抵抗が2個つなげてある場所を指でつまむと
「ギャー」という 一オクターブ高いような雑音が鳴ることがわかりました。
2SC1815のベースとラジオの出力を10uFとかのコンデンサーで繋げば
スピーカーからラジオが鳴ります。

ところでこの回路なんですが、サーキットビューワーで苦戦しています。
サーキットビューワーでスピーカーのところをどう描けばよいのかわからず...!


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2010年9月25日土曜日

スピーカーってこんなに簡単に鳴らせるのか

最近ループアンテナ式1石ラジオを作った記事を書きましたが、クリスタルイヤホンでなくてスピーカーを鳴らしてみたくなるのは人情です。 とりあえず簡単な2石でスピーカが鳴るアンプの回路を
探してみたのですが、いろいろあるようです。しかし 「bbradio氏」のホームページ「ブレッドボードラジオ」の中の

LMF501T+2石アンプ

」 の記事には、 驚きました。 

なぜかというと


僕は スピーカーを駆動できる こんな単純な回路をいまだかつて見たことがありませんでした。

早い話、 低周波増幅部 つまり アンプ部は、2個のトランジスタと 1.5Vの電池 一個と 1個の普通の8オームスピーカ と
1個の 1.5M の抵抗器 だけなんです! 

ほんとに鳴るのか ためしに ブレッドボードでやってみたんですが、

初段のベースを指で触ると ぶー とスピーカーが鳴ります。

これが鳴れば 指の変わりにラジオの出力をつなげば100%音が鳴るはずなのですが

最近作った ループアンテナ式の1石ラジオにつなげると、 深夜聴くのに ちょうど良い音量で

スピーカが音を出してくれました。

トランスも要らないし、なにしろ部品数が たった4個でスピーカーが鳴らせるなんて 

驚きました。 



写真では抵抗器2本ですが 1.5Mがなかったので750Kを2個使った ためです。

だから 本当は この写真よりも 部品数は少ないわけです。

上側はラジオで低周波増幅とは関係がないです。

2010年9月24日金曜日

電圧メーター付きLM317可変定電圧電源の設計とリップル処理について

実用的な可変定電圧電源を実際に作ってみたくなりました。  
LM317の保護のために
逆流防止用のダイオードをつけました。 また、発振防止用に0.1のセラミックコンデンサを
IN OUT につけました。 リップル除去コンデンサ10uFを VRに並列に繋ぎました。


 

とりあえずブレッドボードで
組んでみました。

4本足の部品はブリッジダイオードです。この部品の中にダイオードが4個入っていて
ブリッジ整流回路をやってくれているので、便利です。 「豆」のようなのが2個ありますが
0.1のセラミックです。 3本足のLM317は 右足がIN 真ん中がOUTです INとOUTを
黒いダイオードがまたがっています。手前にある10uFの電解コンデンサの両足から5Kの
ボリュームへ繋げるオレンジと白の配線が出ています



この状態で、出力電圧は最高 14.52Vまで 出ます。  しかし、出力の + GND間に
200uFの平滑コンデンサを入れたら 18Vくらい出ます。
実験用に 定電圧電源がほしいので ぜひケースに入れたきちんとしたものを一個作ろうと
思うのですが、出力をいちいちテスタで調べるのは面倒なので、
電圧計が欲しいのですが、 高価なので、 ジャンク屋でフルスケール110uAのメーターを
買ってきましたので、これを流用したいと思います。

ちょうどこのメーターの目盛りが 0 .5 1 1.5 2 2.5 3 となっているので
30V で フルスケール 振れるようにしたいと思います。

30 V ÷ 110uA = 272 Kオーム

このメーターに272 Kオーム抵抗を直列にかましてやればうまくいくはずです。
手元に 56K と 220K があったので  直列276Kができます。







テスタと比べても だいたい OKです。

もう少し精密にしたい場合は半固定抵抗器を使うのも良いと思いますが...。



さて、10uF のコンデンサでリップルが改善されているとは言え、このままでは
まだ、かなりハム音が残っていて
ラジオやオーデイオなどには使えません。

オシロがないので、クリスタルイヤホンで耳で測っています。


そこで、出力端子 に平行に 470uFの電解コンデンサを入れました。
すると、ハム音は完全に消えました。
また、この470uFの電解コンデンサ
を入れると、最高電圧が 18.43Vまで上昇しました。

あとは、せっかく 電圧計が ピークで30Vなので、30くらいまで出力できるように
トランスを変えるかどうか、迷っているところですが
小実験用に、18Vまで出てればそれでいいのかもしれません。

大きなアンプだとどうせ30Vでも足らないかもしれませんし
部品も全部大きなものに変えないと不安ですしね


お詫びと訂正(2010/10/10加筆)
(整流ダイオード直後にコンデンサー入れたほうがいいです)





2010年9月23日木曜日

増幅回路がわかるPDF記事

Googleで「増幅回路」で検索すると約 318,000 件の結果が表示されました。

第1位は 増幅回路 - Wikipedia第2位は オペアンプ - Wikipedia 
第3位は 増幅回路、トランジスターの基本
第4位は 非反転増幅回路 - Markun Bear第5位は   増幅回路       
第6位は 増幅回路、トランジスターの基本   



第9位は [PDF] Tr増幅回路

ここまでチェックして、今現在僕が精読したいと思ったのがこの第9位のPDFの記事。
記事というより、学習課題のようなものです。





サーキットビューワーで描きます。



e1 sin は 1KHz の 0.1Vと設定しています。

先ず、 e1 sinを外して、コレクタ電圧が6VになるようにVRを調整。 







                    やってみます。




   よし !

    わかりました。

     VR が 35K の地点で

     最も6Vに近似になります。









その 35K に合わせたVRを




   33Kから37Kの範囲で 
   ぐりぐり動かして

    ベース電流 コレクタ電流
    コレクタ電圧の変化を
    調べた結果を 表にしたのが
    左の図です。 


    Ib の 40.13uA -37.88uA
            2.25uA という微小な差を
     与えた場合
    Ic の変化は0.276mA つまり
    276uA の大きな揺れに
変換されています。

まるで、小石を投げたら

雪崩れが起きる といえばちょっと大げさかも

わかりませんが、...。



ところで、 コレクタ抵抗 1K   ベース抵抗 100K エミッタ抵抗を220
 とまあまあ常識的な値で適当に決めて、 ベースとアースの抵抗を
 電圧の6割がコレクタ電圧となるように決めれば なんとかなるような気がしました。




     










2010年9月22日水曜日

LM317 の 足は 回路図でイメージするのとは まったく違う配置になっているので

ちょっと戸惑います。 手描きで基本的な配線図を描いて見ました。































2.2Kを 5Kの可変ボリュームに差し替えると 昨日のものと同じになります。

この状態で OUT の電圧をはかってみると 9.43ボルトありました。



入力 IN 電圧は 16Vのトランスから 整流して 13ボルトくらいです。
下の写真の青いコードはトランスの交流16V出力から出ています。
ブリッジダイオードで整流後13.13Vに落ちています。





調整端子Adj - Out 端子 間には、 240オームの固定抵抗を入れていますが
この240オームの抵抗の両端の電圧をみると0.920ボルトでした。
計算上、この抵抗には 3.833mA流れていることがわかります。







また、 調整抵抗の 2.2K の両端電圧は、8.51ボルトありました。
この抵抗には 計算上 3.87mA 流れていることになります。






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ここから調整抵抗2.2Kを1.1Kに差し替えた場合の実験です
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出力電圧は、5.78V と下がりました。

2.2Kを1.1Kと調整抵抗を下げれば出力電圧が下がることがわかります。




240オーム両端電圧は1.028Vでした。
さっき0.920だったですね。ここの電圧はあまり大きな変化はないようですね。
計算上この240オームには4.283mA流れています。



さて調整抵抗1.1Kの両端電圧ですが4.75Vでした。
計算上この抵抗を流れている電流は4.32mAです。

2010年9月21日火曜日

LM317とボリュームで可変電圧電源を作る 基本

ブレッドボードでの実験用に乾電池を使っても良いのかもしれませんが

可変電圧の電源装置があったほうが良いかもしれないと思ってこのようなトランスを入手しました。

ジャンク屋さんで500円で買ったのですが16Vの出口と23Vの出口があります。





基本回路図は このようになります






ブレッドボードで実験してみました、ボリュームを調整すると、
好きな電圧がセットできます。

下の写真はボリュームを回して最低電圧にセットしたところ

1.144Vが出ています。






しかしボリュームの配線がこの写真は少しだけミスです。

本当は、ボリュームを時計方向に最大にした時に最大電圧が出るようにすべきだと思うのですが

この写真のは、 ボリュームを時計回りに回しきると、最低電圧になります。



上の写真のボリュームでいうと、ミノムシクリップの繋いである端子と真ん中の端子を繋いで

アースに落として、  一番下の端子は LM317の調整端子(向かって左)に繋ぐほうが

時計回りにまわせば、電圧が高くなる という自然な感じになると思います。



2010年9月20日月曜日

ループアンテナ式1石低周波増幅ラジオ


 bbradioさんの「ブレッドボードラジオ」に掲載されている「1石低周波増幅ラジオ」を参考に
ラジオを組み立てててみました。 バーアンテナを使わず一辺が45 cmの四角のループアンテナを使ってみました。 NHK第一とNHK第二の2局は、とても感度がよく、なんといっても音質がとても
良いです。ただし他の局はまったく聞こえません。
寝床でNHKを聴くにはちょうどいい感じです。雑音や混信も無く音が良くてたいへん気に入っています。 感度が悪い分2局しか入感しないのを低周波増幅しているので混信がないのかもしれませんし、AM放送局バンドのNHKしか同調できてないからかもしれません。

この手のラジオを作ったのははじめてではないのですが今回ほど混信や雑音がないものができたのは初めてです。 ふつうこの手のラジオはぶーーとかうなりのような雑音が入ったり 一度に
複数の局が聞こえたりするものなんですが...。 !?




回路図


0.01は抜いてもつけてもあまり変わりませんでした。 一辺が45 cmの10回巻き
(0.2mmホルマル線)ですが
まったく適当です。ほぼ密集巻きです。 


NHK広島第二 702KHz が バリコンを 反時計回りにいっぱいに回したときに
最高の感度で入り
NHK広島第一 1071KHz が バリコンを 時計回りに75%回したときに
最高の感度で入ります

RCC中国放送1350KHzは、同調範囲から外れているのか?まったく入りません。

どっちにせよ、選択度だけを言えば、かなりいい線いっています。

2SC1815Yは、ローノイズ型を使いました。



















2010年9月19日日曜日

シンプルな固定バイアス増幅でベース電流と交流出力電圧の相関関係を調べてみました




























上の回路図は、エミッタが接地してあるだけの非常にシンプルな
増幅回路ですがhttp://bbradio.hp.infoseek.co.jp/tram12/tram12.htmlを参考に
させていただいたものです。

電源が1.5Vで、 コレクタに 2.2Kの抵抗を介して電圧を供給して
エミッタを直接グランドに落としています。 2SC1815Yを想定している
点もまったく同じです。

違う点は、 ベースに供給する直流電流を決める抵抗の値を変化させた時に
出力される交流がどれだけ変化するのか調べてみたかったので
あえて800Kの可変抵抗を使って 10段階刻みで サーキットビューワーで測ってみました。

その結果は次のとおりです。



出力が最大に得られたのは
160キロオームでこのとき
353mVの出力です。

入力信号はたったの10mVに設定しています。

交流電圧が35倍増幅されています。

80キロオームづつ

抵抗を増やすと、増幅率が少しづつ低下しますが

160Kオームを720Kオームに取り替えても

増幅率は、まだまだ…14倍もあります。


トランジスタのhfeは個体差が激しいのかもしれませんが

2SC1815Yということで 適当に 150 ということで設定しております。